世界初のQMS監査技法「ジョンソン・メソッド」

M.ジョンソン

 L.Marvin Johnsonは、1950年代にアメリカ軍の調達規格である「ML Q 9858 A」に基づく品質マネジメントシステム監査を行った経験をもとに、世界初の「品質マネジメントシステム監査技法」を確立しました。 その確立した技法及び監査イズムであるジョンソン・メソッドを用いて効果的かつ効率的な監査を行うより多くの人材を育成するため、研修機関 LMJ を立ち上げました。
 監査員養成研修では世界で最も歴史があり、実績豊富な研修機関ならではの様々な事例やケーススタディーを永年にわたり培いました。

 ジョンソン・メソッドを組み込んだ研修プログラム「ジョンソンコース」は、欧米の主な認定機関や審査機関の初期の審査員・主任審査員の殆どを養成してきた伝統と実績を誇るコースです。

ジョンソンコースの特徴と、目指すもの

 ジョンソンコースでは、「監査員の訓練は、OJTが最も効果的」との教訓から、ケーススタディやロールプレイを活用した実践的な演習(机上OJT)を実施します。
 具体的には、内部監査/外注監査でよく観られる典型的な会話と質問の技法、よく観られる不適合の事例を再現した教材を使用し、現場監査を疑似体験します。監査実施後の監査是正処置要求書の作成では、相手に何をして欲しいかを感じさせる技術「勧告」まで合わせてトレーニングします。

ジョンソンコースが目指すものは、以下の能力を身につけた審査員の養成です。
・相手の仕事のやり方が自分の過去の経験とは違っていても、マネジメントシステムが妥当どうかを判断する。
・監査の中で、これから出そうとする結論に正しく到達できるような監査の手法を身につける。
・ISO規格要求事項を監査で適切に適用する。

■トレーニングする監査技法の内容

  • 監査計画の作成
  • 基本的な監査証拠(客観的な証拠)収集のための効果的な技法
  • 是正処置要求書(CAR)の効果的な書き方

 - ハンマーステートメント(見出し)と勧告事項の重要性と書き方のポイント

 - 挑戦的な書き方と非挑戦的な書き方の違い

 - 内部監査/外部監査(外注監査、認証審査)向けのまとめ方

  • 是正処置要求書(CAR)の発行から完了までの運用

■机上OJTで体験する作業

  • 不適合候補の特定と、不適合候補に対するグループ討議(シンジケート作業)
  • 講師によるボードワーク技法を用いた不適合所見の意見調整と監査技法解説。
  • 特定した不適合に対する是正処置要求書(CAR)の作成とレビュー
  • 最終会議ロールプレイ(CARの発表)による報告

ジョンソン・メソッドを学ぶジョンソンコース

 審査員資格希望者向け通学コースでは、実際に起こりえる監査シーンをベースにした教材(ケーススタディ)を用意し、監査員にならなくても、マネジメントシステムの視点で状況を見る能力を養い、会社の中で活かすことが出来る人材を育成します。
 特にISO9001の通学コースでは外注監査(第二者監査)をベースにしたケーススタディを使用し、外注監査員養成にも対応しています。

 内部監査員の通学コースでは、ケーススタディを用いて規格の意図と実際の審査でよく観られる傾向、監査の際のポイント(質問技法、客観的証拠の収集法など)を、現役審査員が解説します。更に、監査員に求められる資質、阻害要因について、事例を交えて解説します。 。

ジョンソン・メソッドに触れるコース

 内部監査員のオンラインコースでは、「ジョンソン・コース」方式のシンジケート作業等を用い、短期間に効率よく知識・スキルをマスターできる演習を行います。